Japanese Traditional Crafts NFT Project

藍染についてabout indigo dyeing

藍染は、珍しい青系色の草木染技法の一つです。藍には防虫・防腐効果があり、長期間使用の衣類として使用可能なことから、かつては、「ジャパンブルー」と呼ばれるほど江戸中に広く普及していました。現代では、日本産の藍は量が限られており、また、美しい仕上がりには高度な染め技術を要する高級品として認識されています。本プロジェクトでは、藍産業振興協会との協力により、高度な伝統技術、上質な藍染料を使用しながらも、現代でも通用する新しいファッション・インテリアを目指した品を多数ご用意しております。化学染料では出せない、味わい深い藍色を活かした製品の良さを是非ご堪能ください。

藍染とは?what is indigo dyeing?

藍染とは日本が誇る植物染料系の染色技法である。古来より日本青系の染色に使用されており、江戸時代に日本を訪れた科学者アトキンソンにはジャパン・ブルーと評され、日本を代表する色であるともいえるでしょう。

藍の華
出典:藍産業振興協会

日本ではタデアイと「すくも」と呼ばれる染め液の原料を生成し、発行した木灰などを利用してアルカリ性にすることでインディゴ分子を水溶性にした藍汁と呼ばれる染液に生地を漬け込んで染色します。可視光領域では波長の短い領域に属する青色を発色し、防虫・防腐効果なども発揮する藍染製品は古来より日本の人々の生活に馴染んだ伝統工芸品として知られています。

すくも
出典:藍産業振興協会

藍染の魅力「一点物」のオリジナル作品One-of-a-kind original work

藍染製品の魅力は、美しい芸術性に加えて「一点物」であるというところがあります。藍染は職人による高度な染技法によって高品質な製品が作られますが、染色時に使用する「すくも」から藍汁を作る際には、微生物や灰汁などを使って自然発酵させる「藍を建てる」という作業を行います。この藍汁は、端的に言えば「生きている」状態で、気温や湿度、期間などによって液の状態が変化していきます。さらに、インディゴ分子は生地への定着率が低いため、生地の種類によって染色度合が大きく異なります。このため、職人は染め工程を複数回繰り返し、染め上がりの色を調整していきます。

藍染製品の1点物的な性質は、製品が出来上がった後も継続します。化学的な結合が弱いインディゴ分子は時間経過とともに大部分は落ち着きますが、使用する際の湿度の変化や擦れ、日光による紫外線によって若干の色落ちを起こします。しかし、その色落ちの不均一さはその人の使用方法や期間、環境などに依存し、ある意味でその人の人生を表すものとして、高い評価をされています。

ジーンズにおける青色は、後述する「インディゴ・ピュア」と呼ばれる工業染色材料と化学薬品を使用して染められたものですが、藍染と似通った性質を有しています。このため、色落ちを起こしますが、これらの色落ちは「ヴィンテージ・ジーンズ」などのような高い評価を受けることが珍しくありません。藍染製品が大量生産品ではない現代において、元々の高度な芸術性と時間・人生によるオリジナルの価値が合わさった製品は、きっとあなただけのオリジナル製品としてかけがえのない魅力を提供するでしょう。

ジーンズ

我々のプロジェクトでは、こうした藍染製品が高度な技術によって作成されたことのブロックチェーンによって証明するため、染職人、品質の認定者、製作日時に加えて、藍の提供元、染め回数、染技法、発酵手法などもメタデータと呼ばれる改ざん不可能な情報として書き込み、製品の品質をアピールしております。「NFT×藍染」によりさらに「一点物」としての魅力が増した芸術を是非お試しください。

藍染製品の製造過程manufacturing process

藍染にはタデアイという植物の生葉が用いられますが、実は、タデアイには藍色を発色するインディゴ分子が含まれていません。このため、インジカンという無色の分子を分解、酸化させてインディゴ分子へと化学変化させることが必要です。このため、タデアイを乾燥・発酵させた「蒅(すくも)」と呼ばれる染料の原料による過程が必要です。さらに、インディゴ分子は水に溶けない性質を有しているため、「藍を建てる」とも呼ばれる木灰によるアルカリ化を行って赤色にみえるような形で染めた後に再び空気で酸化させる工程を踏むことで青色に染まります。これを複数回繰り返し、均一な色が出るようにするのが藍染の工程です。

藍染イメージ
出典:藍産業振興協会

インディゴ染 / インディゴ・ピュアとは?about indigo dyeing / indigo pure

複雑な過程を経る藍染は、職人の熟練技術と大きな手間、作成工程が必要であり、現在では高級品として認識されています。一見ただの青色のシャツに見えても、見る人が見れば高級品だとわかるような気品を備えた逸品となります。このような魅力について、インディゴ分子の発色による魅力をアピールすることが多くみられるのですが、本プロジェクトでは、むしろ発酵過程や藍建のプロセスで生み出されるインジルビンやクロロフィルなどの発色とインディゴ分子による青色発色の絶妙なマッチングこそが藍染の魅力であると考えています。これを理解するためには、インディゴ・ピュアとよばれる染料とインディゴ染という概念を理解する必要があります。

インディゴ・ピュアとは19世紀末にパーキンとバイヤーによって、石炭の燃えカスであるコールタールからインディゴを合成する手法が確立されました。1887年にはBASF社によって工業生産に成功し、安く大量に青色染色が可能となりました。これによって、ジーンズなどが青色に染色され、安価に提供されたことからブルーカラーの語源ともなっています。

コールタールイメージ

この工業的に生産されたインディゴは、インディゴ・ピュアと呼ばれることになります。このインディゴ・ピュアと化学的なアルカリ溶液(還元剤)、酸化剤を用いて染め上げられたものがインディゴ染と呼ばれる製品です。インディゴ染自体は、深い青色を出す素晴らしい技術ですが、「ピュア」という名前がついているからと言って高級品であるというわけではありません。しかし、それまで培われてきた珍しい青色染料という立ち位置を藍染製品から奪ってしまうことになり藍染産業は衰退していってしまいました。

あらためて考える本藍染の魅力the charm of genuine indigo dyeing

本プロジェクトでは、インディゴ·ピュアの技術的な価値を認めたうえで、藍染製品にどのような価値があるのか?ということを考えました。まずは、コールタールから抽出されたという部分を考えます。極微量ですが、染色過程で100%取り除けない成分というものが存在します。ゆえに、木灰や植物の残滓成分とコールタールをどちらを身に着けたいか?と考えれば木灰や残滓成分となるでしょう。しかし、それだけで高級品とする価値があるのか?は中々に難しい問題です。仮に、藍染がインディゴ分子による魅力だけであるというのであれば、フロッピーディスクやMDなどのように技術的に衰退することは間違っていないとも思えるのです。

しかし、藍染の場合はそうではありません。今回我々は、第73回(令和4年度)芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した有名な芸術家である「栗林隆」さんとのコラボレーション藍染作品を製作し、栗林さんがメインアーティストを務める六本木アートナイトへ出店しました。藍産業振興協会の協力のもと、4つの藍工房にコットンTシャツを作成していただいた結果、職人・藍の産地・染技法などによって実に多彩な色彩となることがわかりました。これは、すくもが持つ色素成分の微妙なばらつきに加えて、染める生地に対して、インディゴ分子以外の発色分子が吸着するスピードなどが微妙に異なることや、染回数によってその割合が変化することのによって生み出された結果と考えています。

六本木アートナイト出店

さらに、藍染製品は染め上がりで完成ではなく、そこからの色落ちこそが味わいの真骨頂です。この色落ちの感覚は、職人の長年の経験による調整がまだまだ必要なもので、単なる色あせとは大きく異なる領域の芸術です。インディゴ分子の発色を基本としながらも、それだけではない成分、技術に加え職人の感性が加わった一点物の芸術こそが藍染の魅力であり、そのような藍染のことを「本藍染」、特に徳島産の藍を利用したものを「阿波本藍染」としてブランド化を目指しています。

藍染NFTについてabout Aizome NFT

本プロジェクトが提供する本藍染製品は、藍産業振興協会の協会長が認定した高品質の作品に限ってNFT化を行い、その魅力部分をメタデータで強調しました。

また、Policy IDやAsset IDと呼ばれるNFTの識別情報もブロックチェーン上に書き込まれる唯一無二の情報であり、ブロックチェーンの世界では重要チェック項目となっています。同じPolicy IDを持つ製品は、本プロジェクトが管理するシステムからしか発行できないため、製品のNFTをコピーしたとしても番号をチェックするだけで簡単に偽物であるか?を判別可能です。NFTを通じて購入する藍染製品について不安があるときは、ぜひ、Policy IDが以下のものであるかをチェックしていただき、NFTマーケットを通じてご購入ください。

本プロジェクトPolicy ID
44ce9864da5f92e309d23f0cd40d2996d28d55da6890276e88 927c7a

本プロジェクトにおけるNFTについては、最初に購入された時点より半年以内における現物との交換を想定しております。半年以上経過した場合の交換については、保証いたしかねる場合がございますので、ご了承ください。

なお、現物製品については、JpgstoreにおけるActivityで確認可能な購入履歴がないものをご購入下さい。購入履歴がある場合、第三者による不当販売の可能性がありますのでご注意ください。

Japanese Traditional Crafts NFT Projectは、Catalyst(Cardano上の資金調達プログラム)で採択されたプロジェクトです。
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